スタイル：１枚
タイプ：120mm×135mm(作品色紙サイズ）

小色紙仕立てー使用和紙：芭蕉紙
作者：鎌田敏輝
☆一点限りのお品です。

沖縄独特の和紙芭蕉紙を使用したエンボス加工の色紙です。
宮沢賢治の筆跡を模写し版木に刷り、芭蕉紙に仕上げています。
芭蕉紙の色合いと繊細な和紙の素材が文字を引き立てます。
エンボス拓、立体拓と呼んでいます。

鎌田氏より芭蕉紙の魅力について下記の様なコメントを頂ました。
芭蕉紙について参考になればと思います。

「芭蕉紙と、他の和紙との違いということについてですが、私は、料紙を加工する場合には、雁皮、三椏系の和紙を使用します。芭蕉紙は、それらとは根本的に異なる紙です。紙料、沖縄という風土、水は、本土とは性質を大いに異にします。私は、紙を選択する場合に、自分の表現に最適な紙を追求します。そして、最終的に採用した紙は、掛けがえの無いものとなります。つまり、他の紙では代用できないものとなります。先程紹介したエンボス拓には、今までに、いろんな紙をテストしてきましたが、芭蕉紙ほど魅力的な紙はありません。それは、自分が表現したい民藝の芸術性、使用している墨、伸縮率、そういう要素に極めて適応性が高いものがあります。芭蕉紙単独で使用する場合においても、継ぎ紙と連作にする場合でも、その持っている特性が他の邪魔をすることがありません。これは、加工した色ではない、芭蕉紙独特の地色によるところだと思います。それが、余白を十分カバーします。以上が、私が芭蕉紙に持っている大体の感想です」

鎌田氏のホームページは下記よりどうぞ。
URL「料紙で彩る宮沢賢治とイーハトーヴ」
http://homepage3.nifty.com/~ryoshi/